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カテゴリ:ワインアクセサリー雑学小咄

  • ライヨールナイフのパーツはシャトーラギオールの故郷ティエール製?
    [ 2008-06-20 10:15 ]
  • ワインアクセサリー雑学小咄【ソムリエナイフの選び方3】
    [ 2008-06-06 11:50 ]
  • ワインアクセサリー雑学小咄【ソムリエナイフの選び方2】
    [ 2008-05-23 14:58 ]
  • ワインアクセサリー雑学小咄【ソムリエナイフの選び方1】
    [ 2008-05-16 12:00 ]
  • ワインアクセサリー雑学小咄【ウソと本物最終編】
    [ 2008-05-09 18:12 ]
  • ワインアクセサリー雑学小咄【ウソと本物編4】
    [ 2008-04-11 15:21 ]
  • ワインアクセサリー雑学小咄【本物とウソ編3】
    [ 2008-04-04 11:56 ]
  • ワインアクセサリー雑学小咄【本物とウソ編2】
    [ 2008-02-21 13:49 ]
  • ワインアクセサリー雑学小咄【本物とウソ編】
    [ 2008-02-15 16:04 ]
  • ワインアクセサリー雑学小咄【運ぶ&包む最終編】
    [ 2008-01-25 18:43 ]

ライヨールナイフのパーツはシャトーラギオールの故郷ティエール製?

フランスで104年の歴史があるカトラリー(ナイフやフォーク、スプーンなど)メーカー「クロード・ドゾルム社」の社長令嬢クロディーヌ・ドゾルムさんが来日した際のお話を…

ナイフを100年以上も製作してるだけあって、LAGUIOLEナイフの歴史にも詳しく、話しを伺ってるうちに新事実が分かったのです!

その前に「LAGUIOLEナイフって何?」という方もいらっしゃると思いますので簡単に説明をしますと、LAGUIOLEとは首都パリから南へ550km、フランスのほぼ中央にあるオブラック地域に存する村の名前です。(発音は「ラギオール」とも「ライヨール」とも呼びます。)

標高は1000から1500m位の山丘地帯に囲まれた平野で、昔も今も主たる活動は酪農、人口は1240人の小さな村です。この村で古くから使用されていた独特な流線形状のハンドルを持つナイフが「ライヨールナイフ」なのです。

このライヨールナイフの歴史について、さまざまな見解があるのですが、以前に雑誌で取り上げられた内容は・・・

独特な形状のライヨールナイフは、ライヨール村で産業が栄えたのが、時代の流れとともに過疎化が進んで、ナイフ産業が途絶えてしまった。そこでフランス最大の刃物産業地「ティエール」でライヨール形ナイフが製作されるようになったが、1981年にライヨール村のナイフ作りの伝統を見直し守っていこうと、村出身の若者が「ライヨール・ナイフ」協会を設立。その後フィリップ・スタルクをデザイナーに迎え、村の倉庫跡地に「ライヨール社」が誕生した。ティエール産のラギオールと、ライヨール産のライヨールナイフ、どちらも「本物」と論争になっている・・・と紹介されていたのです。

ですが、クロディーヌ・ドゾルムさんの話しは全く異なるのです!

ライヨール独特な流線形状は、元々はスペインから持ち込まれた簡素なナイフが原型で、ライヨール村でスタイルが変わっていき、今の形状になったとのこと。

元々ライヨール村は放牧を中心とした農村だったが、地域最大の雄牛の品評会がこの地で行われていたことから、周辺の村人の集散地となった。1829年にライヨールで生まれ育った1人の鍛冶職人が、ハンドル部分に地元の牛の角を取付けたポケットナイフを考案・・・しかし彼は農作業用の道具を作る鍛冶職人だったために、この特別な形状のナイフについては少量のみしか作られなかった。

その当時、ラギオール村には刃物製造の産業が無かったために、14世紀から刃物産業で有名なティエールで、ライヨールナイフが作られるようになったというのです。

彼女曰く、現在のライヨール村にはナイフを作る工場がありますが、全てのパーツ(刃やハンドルなど)はテイエールから買っているのです。ライヨール村の工場は組立てのみを行っています。

え〜!そうなんですか!(全スタッフが唖然・・・)でも、ライヨール村で刃物産業が栄えていたと聞きましたが・・・

いやいや、刃物産業においてライヨール村は25年ほどの歴史しかありませんが、ティエールは500年以上も前から刃物を作っているのですよ。ライヨール村のお土産屋で販売しているナイフも、ライヨール村で組立ててる商品はほんの少しで、ほとんどのライヨールナイフは今でもティエールで作られているのですよ。

ではティエール産のラギオールが本物となりますね。と聞くと、彼女は

フランスワインは生産地など厳しい規制があるけど、ナイフには規制がないので、ナイフのパーツ(ステンレスや牛の角など)をティエールから仕入れても、ライヨールで組立てればライヨール製に、中国で作れば中国製になる訳ですから、「どれが本物か」という判断は難しいですね。。。

ただ、品質管理がきちんとされていて、オリジナル性を持ってることが、大切なのです。

なるほどー。私達もブランドに群がるのではなく、品質やオリジナル性のある商品を見極める「目」を持たなければなりませんね。

ライヨール形のワインオープナー(ソムリエナイフ)については、ティエールで産声をあげた「シャトーラギオール」が元祖(最初)なのは分かっていましたが、まさかライヨール村の伝統的なナイフ自体が、パーツを含めると全てティエールで作られていた話しにはビックリしました。

(※シャトーラギオール製造メーカー「SCIP社」に確認のため質問をしたところ、同じ内容の返答を頂きました。)

クロディーヌ・ドゾルムさん、貴重な話しをありがとうございました!

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by wacinc | 2008-06-20 10:15 | ワインアクセサリー雑学小咄

ワインアクセサリー雑学小咄【ソムリエナイフの選び方3】

今まで、ドイツ、フランスのソムリエナイフについて解説をしてきましたが、今回は同じヨーロッパ諸国でも、陽気なラテン系の国製品についてご説明を致します。

ヨーロッパの中でもイタリア製のソムリエナイフだけは彩りも楽しいカラフルなプラスチックボディで、どちらかと言うとプロ仕様ではなくホームユース向きの比較的安価な商品が多いのが特長です。酒屋さんや雑貨店でプラスチック製ソムリエナイフを見かけたら、生産国を調べてみて下さればイタリア製が多いことが分かりますよ。

またスペインでは、世界中でヒットしてしまったために、中国製のコピー品が出回り、メーカーや弊社で問題となっている「Pulltap’s(プルタップス)」が有名です。ひと昔前まで「トレロ」という名称で販売されていたこのソムリエナイフは、ボジョレー・ヌーボーで有名な「ジョルジュ・デュブッフ」氏(今年73歳)の愛用オープナーです。

コルクを抜くことが大好きなスペインの発明家「ブルカルト」氏が考案した2段階フックが特長で、コルクを抜く際に本体に近いフックをボトル口に引っ掛けコルクを半分程度持ち上げた後に、フックを先端に掛け直してから最後まで抜く、使い方は至って簡単で抜きやすさも一番だと思います。

でも先日、私の妻が友人宅でこのソムリエナイフを使用したところ、最初から先端のフックをボトル口に引っ掛けて抜こうとしたから大変!スクリューをコルクに深く入れるとフックは掛からないし、無理に掛かってもコルクを抜く力が大きくて「使いづらい」と文句を言われたのです。ソムリエナイフが入っていた箱に使い方が載ってる事を伝えると「もう捨てちゃったよ」との一言...家族で使用する場合には、使い方が掲載されているパッケージも大事な存在と改めて認識した次第です。

このソムリエナイフ、イタリアのお隣ともあってカラーも10色と豊富ですが、ボディはプラスチックではなく、ダイキャストに特殊仕上げを施した耐久性のある製品になっています。仕上げはシリーズ(ライン)毎に異なり、一番高価なゴールド(エリートライン)は表面に光沢のある高耐久性仕上、中間価格帯のシルバーやパールなどのクラッシックラインは表面に光沢のある衝撃に強い仕上、レッドやシルバーグレーなどのカラーラインは表面がザラザラしたつや消しタイプのソフトタッチ仕上げを施したプロフェッショナルシリーズがあります。
その他に、ボディーにスチール(鉄材)とプラスチック素材を使用したお求めやすい価格帯の通常タイプもあり、それにネーム入れをして結婚式や2次会、パーティーや竣工式等でプレゼントするのが人気です。
 
ちなみにこの2段式フックを発明したブルカルト氏は、自分の名前を商品名にした「ブルカルト」というジャッキアップ式コルク抜きも発明、これがコルクオープナーとは思えない形状から密かな人気商品となっています。
 
コルクが抜きやすいソムリエナイフを選ぶのはもちろんですが、比較的、軽視されがちですが、色カラーも私は大変重要だと思います。やっぱり無機質&なんの変哲もないナイフより、材質にしろ、単なるペインティングにしろ、自分の好みに合ったナイフほうが愛着がわくのは当然です。
お客様の前で、コルク抜栓する演出を見せねばならない“ソムリエ”を職業とする方はブラックを基調にした制服を着用されることが多く、比較的暗めの照明の中での作業になるので、色カラーもいわゆる“光り物”系、ゴールドやシルバー(クロームメッキ)のカラーを選ばれた方が、演出をはるかにゴージャスに見せることができます。

以上となりますが、いかがでしたでしょうか?
単にソムリエナイフをとってみても、生産国ごとに特長やカラーがあり面白いですよね。
この「ワインアクセサリー雑学小咄」でお好みのソムリエナイフが見つかれば幸いです。

さて次回は番外編。
フランスの小さな村「ライヨール」の名前がついた独特な形状のナイフは、刃物最大の街「ティエール」で作られている!? をお贈り致します。
お楽しみに!

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by wacinc | 2008-06-06 11:50 | ワインアクセサリー雑学小咄

ワインアクセサリー雑学小咄【ソムリエナイフの選び方2】

シャトーラギオールが登場する以前のソムリエナイフは、ドイツ製のステンレスなどの金属素材が中心であったが、ハンドル部分に水牛の角、オリーブやメープル、樫の木などを使ったり、着色したウッドなどの天然素材を張り付けることによって、工芸品のような格調高いソムリエナイフを作りだしたのは、このシャトーラギオールが初めてだったのです。

天然素材を使用することにより、ひとつとして同じ色、水牛や木目の紋様がなく、全てが微妙に異なることから「マイ・ソムリエナイフ」となることと、ハンドルに厚みが出て、コルクを引き上げる時の中指、薬指、小指にかかる負担が軽くなり、楽に抜けるようになったことは、毎日数十本も開栓しなければならないソムリエ等のプロはもちろん、手を大事にする女性の方などには大きな恩恵をもたらせます。(細身のボディだと手が痛くなってきますよね!)

機械生産型の製品開発が進む中、このシャトーラギオールはあえて手作りにこだわり、中板に使うステンレススチールの型抜きのほかは、組み立てや研摩による成形など、ほとんどの工程を熟練職人の手作業で生産しています。だからこそ、使い込むほどに手触りもなめらかになり、自分の手になじんでいくのです。

ここまで読まれた方は、ドイツ製=金属素材、フランス=金属+天然素材が中心のように思われてしまうかもしれませんが、フランス製の中にも「ドゥルック」という金属素材を使用した有名なソムリエナイフがあります。

このドゥルック、フランスにワインを修行されてきた方に人気で、決して派手さはないけれど実力十分というすばらしいソムリエナイフです。もともと従業員数人という小さなファミリーメーカーにも関わらずフランス全土で売られていて、SCIP(スキップ)社がシャトーラギオールを創り出すまでは、フランスの高級ソムリエナイフ市場を独占していたのでは?と思われます。
ですがドゥルック社の後継ぎがいなかったために、ノウハウや生産機器の全てをSCIP社にゆだね、現在では「ドゥルック」ブランドのままSCIP社で製造をしています。実際に使用してみると、スクリューの裏側の丸バネをわざと少しボディ部分よりはみ出させて、指への負担を軽減してあったりと、とにかく長い歴史で培われたアイデアがいっぱい詰まっているのです。
そもそもパーツひとつひとつの品質(クオリティ)が非常にすぐれている上、各パーツの取り付けバランスも素晴らしく、スクリュー(螺旋針)が55ミリと長いためコルクの引き上がりかたが気持ち良い製品です。金属素材という点では似てると思いますが、見た目がゴツく感じる製品が多いドイツ製と違って、厳選されたパーツを絶妙な位置に取り付けるなど使いやすさを考慮しながらも、ポケットが膨らまないスマートな形状に仕上げるフランス人の繊細さが感じられるものが多いと思います。

同じヨーロッパ諸国でも、イタリア製のソムリエナイフだけは彩りも楽しいカラフルなプラスチックボディで、どちらかと言うとプロ仕様ではなくホームユース向きの比較的安価な商品が多いのが特長です。酒屋さんや雑貨店でプラスチック製ソムリエナイフを見かけたら、生産国を調べてみて下さればイタリア製が多いことが分かりますよ。

次はイタリアの横「スペイン」のアイデアソムリエナイフからご紹介致します。お楽しみに〜!

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by wacinc | 2008-05-23 14:58 | ワインアクセサリー雑学小咄

ワインアクセサリー雑学小咄【ソムリエナイフの選び方1】

前回のフランス・LAGUIOLE型ソムリエナイフに続いて、今回からは世界のソムリエナイフの種類や、選び方につて詳しく解説したいと思います。

まず最初に、ワインのコルクをテコの原理で抜く「ソムリエナイフ」という呼称は実は、和製英語じゃないかというご質問をお客さまからいただいた事があります。

確かに海外で「Sommelier Knife(ソムリエナイフ)」と言っても通じませんし、あるワイン資格を認定する大手協会に問い合わせをしましても「分かりません、日本ではソムリエナイフで通じるので良いのでは?」と納得出来ない回答を頂きました。

それでは海外で「ソムリエナイフ」はなんと呼ばれているかというと、アメリカでは主に「Waiter's knife(ウエイターズナイフ)」もしくは「Bar-man's knife(バーマンズナイフ)」と呼ばれているようです。

フランス語では 「Tire-Bouchon(ティル・ブッション)」 と呼びますが、ヨーロッパのメッセ(見本市)会場では、ほとんどが英語で商談する事もあり「ウエイターズナイフ」のほうが意味が通じやすいように感じます。
ちなみにスクリュー(螺旋)部分の英語は「Spiral(スパイラル)」か「Worm(ワーム)」、単に「Screw(スクリュー)」ともいいます。

前置きが長くなりましたが、20年ほど前に日本で販売されているソムリエナイフはどんな物だったのかを調べてみたいと思います。ちなみにこの会社に来る前までは、子供の頃よく見かけた缶切り、栓抜き、コルク抜き(スクリュー)が一体になったスチール製のオープナーがソムリエナイフだと思っていた店長でした。(お恥ずかしい...)

テコの原理を利用してコルクを抜く道具「ソムリエナイフ」といえば、当時は刃物で世界的に有名なドイツ・ゾーリンゲンの超有名メーカー「ヘンケルス社」のものか、ヘンケルスを参考に製造または複製(コピー)した日本製ソムリエナイフしかありませんでした。
どちらも無機質な金属の質感&ごついデザイン、まさに「道具」と呼ぶにふさわしい物しか無く、材質にはボディ、コルクスクリュー、ナイフ、フックともに鉄材か、高級品ではステンレス材が使われていました。

ところが、このドイツ製中心の「道具」的考え方の無骨なナイフとはまったく別のセンス(感覚)をもつブランド?ソムリエナイフが1987年誕生し世界中をあっと驚かせたのです。
そう!それがフランス国内最大の刃物生産地「ティエール」にあるSCIP(スキップ)社の「シャトーラギオール」なのです。

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by wacinc | 2008-05-16 12:00 | ワインアクセサリー雑学小咄

ワインアクセサリー雑学小咄【ウソと本物最終編】

今週はフランスの名ソムリエ「ギ・ヴィアリス」考案の「シャトーラギオール(Chateau LAGUIOLE)」と、世界的な有名デザイナー「フィリップ・スタルク」考案の「ライヨール(LAGUIOLE)」ソムリエナイフの違いについてご説明致します。

お互いに、古くから「LAGUIOLE村」で活用されている、流れるようなライン形状が特徴のナイフをデザインしたソムリエナイフだけあって、一見、雰囲気がよく似ているのですが、よく見比べれば細部のデザインや作りはまったく違い、握った感触や使用感はまったく異なるのです。


【シャトーラギオール】

▼ボディ▼
ライヨールナイフの優雅で緩やかにカーブしたハンドルが、手にフィットして一体感を作り出す形状が人気です。ソムリエコンクールの上位入賞者のほとんどが使用しているだけあって、プロなどの使用頻度が多い場合にも耐えられるよう フォイルカッターやスクリューの出し入れが硬くなっているのですが、自分好みになじませる楽しみがあるという人も多いです。

▼スクリュー▼
コルクにより深く入るよう根元が矢の形になっています。

▼フォイルカッター▼
ノコギリ状の刃の部分が30mmと長く、少ない力でボトルの周囲を回転出来るのが特徴。

▼ライヨール村のシンボルマーク(ミツバチ)▼
ティエール産シャトーラギオールのほうが、伝統的なラギオールのミツバチマークをそのままに使用しています。


【ライヨール】

▼ボディ▼
村の伝統を見直し守っていこうと設立した会社製品だけあって、ハンドルには大小の鋲(びょう)で十字架の模様が付けられています。これは昔、ライヨール村の牧童たちが十字架の装飾が付いたナイフを大地に刺し、神にお祈りをしていたなごりなのです。
シャトーラギオールに比べるとハンドルの中央にやや膨らみがあり、握ったときにこの厚みが手にやさしく安定感があります。

▼スクリュー▼
スクリューはラギオール村のホテルレストラン「ミシェル・ブラス」のソムリエがデザインに参画しているそうですが、スクリューの根元が直角になっているためスクリューを深く入れるとコルクが崩れてしまうのが難点。

▼フォイルカッター▼
栓抜きを兼ねたフォイルカッターは、ボトル口にあてて回転させる動きを計算して設計したノコギリ刃。根元にはフランスの特許庁にあたる機関に承認を得た原産地表示を兼ねたロゴマークが刻印されています。

▼ライヨール村のシンボルマーク(ミツバチ)▼
シンボルのミツバチがモダンにデフォルメされていて、菱形の平らな金属板が付いています。


以上のように、日本で有名な2タイプの「LAGUIOLE形ソムリエナイフ」は、細かく比較すると違いがあるのものの、どちらも各社オリジナルの「本物」なのです。

そこへ昨年、LAGUIOLE EN AUBRAC 【ラギュオール・アン・オブラック】社がハンドルにロシアで発掘されたと言われている「マンモスの牙」を使用したソムリエナイフが発表され、またまた市場は混乱!
WACにも「マンモスの角を使用したシャトーラギオールが欲しい」と問い合わせが来るぐらいでした。
※シャトーラギオールやライヨールには「マンモスの牙」を使用したソムリエナイフはありません。
 
さまざまな LAGUIOLE 形ソムリエナイフの中で、「こっちが使いやすい」とか「このソムリエナイフの方が格好良い」などの議論が飛び交っていますが、一番大切なのは「自分に合ったソムリエナイフを格好良く使いこなす」事だと思います。

皆さまも、惚れ込む1本を見つけ出し、大切にお使い頂ければ幸いです。

ソムリエナイフ続きとなりますが、次回は「ソムリエナイフの選び方」をお届け致します。

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by wacinc | 2008-05-09 18:12 | ワインアクセサリー雑学小咄

ワインアクセサリー雑学小咄【ウソと本物編4】

先週はフランス国内最大の刃物産地「ティエール」の誕生と「LAGUIOLE」のナイフがどのようにしてパリに進出したかを説明させて頂きましたが、今週は「LAGUIOLE」形のソムリエナイフ(ワイン専用ナイフ)誕生から現在までの流れを述べたいと思います。

ライヨール村からパリへ移住した人々がカフェの経営で成功してから100年後の事、フランス随一といわれる名ソムリエ、ギー・ヴィアリス氏がラギオールの村からやってきたカフェの主人達が持っていた美しいナイフに魅せられ、その独特な流線形をしたワイン専用ナイフ(ソムリエナイフ)の製品化を考えていた。

しかし、そのころライヨール村の刃物産業はほとんど途絶えていたために、ヴィアリス氏の注文に応えることが出来なかった。
そこで刃物産業の一大中心地、オーベルニュ地方のティエールにあるナイフビルダー、1850年創業スキップ社の現当主サンジェスト氏に話しを持ちかけ、1978年に共同開発して誕生したのが、ライヨール形最初のソムリエナイフ「シャトーラギオール」なのです。

それから3年ほど後の1981年、絶滅の危機にひんしていたラギオール村のナイフ作りの伝統を見直し守っていこうと、村出身のカフェのオーナーら5人の若者が「ライヨール・ナイフ」協会を設立。
1985年にはフィリップ・スタルク(日本では浅草のアサヒビール本社屋上にある黄金のオブジェ「フラムドール」が有名)をデザイナーに迎え、村の倉庫跡地にFORGE DE LAGUIOLE(ライヨール)社が誕生し、その10年後の1995年にライヨール社がソムリエナイフを発売。
よく見比べば細部のデザインや作りはまったく違うものの一見、雰囲気があまりにも似ているために、販売店や消費者をこまらせる結果となったのです。

ライヨール社がソムリエナイフを発表した当時、すでに確固たる地位を築いた「シャトーラギオール」はトゥール・ジャルダンをはじめとする名だたるレストランのソムリエ達がこのナイフを使っていたが、そこへフランス歴代大統領やあのジャック・イヴ・クストー船長(フランスの海洋学者で、アクアラングの発明者でもあるそうです。)らも所持し、国民的ナイフのメーカーとして名をなしていたライヨール社が殴り込みをかけた格好になったのです。

スキップ社(シャトーラギオール側)の主張
Laguiole村の伝統とイメージを生かし「ソムリエナイフ」を生み出したのは我が社である。ワインを熟知した者だけが真のソムリエナイフを作ることが出来る。

ライヨール社(ライヨール ソムリエナイフ側)の主張
相手方はLaguiole村ではなく、ティエールという場所で作っている、我が社こそがLaguiole村の歴史を背負った本物である。

こうしてソムリエ案の「シャトーラギオール」とデザイナー案の「ライヨール」は、いまだに熱い火花を交わす間柄となった訳である。

さて次週は、両社ソムリエナイフの違いと、新たなライヨール形ソムリエナイフの出現について説明を致します。

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by wacinc | 2008-04-11 15:21 | ワインアクセサリー雑学小咄

ワインアクセサリー雑学小咄【本物とウソ編3】

先週は「LAGUIOLE」(ラギオール、ライヨール、ラギュオールと色々な呼び名があります)の形状によるメーカーの違いについてご説明致しましたが、今週はこの「LAGUIOLE」はどんな村だったのか、そしてアウトドアやワインが好きな人になぜ人気があるのかを述べさせて頂きます。

もともと「LAGUIOLE」は「ナイフ」で有名な村で、ソムリエナイフが登場したのは、長い歴史からみればごく最近の事。

この村で刃物作りが始まったのは1400年代ごろで、当時は非常に簡素なものでしたが、ライヨール村の牧童たちの仕事に活用したり、1日の仕事を終えたときに十字架の装飾が付いたナイフを大地に刺し、神に祈りを捧げる大切なナイフでした。

しかし1600年代にはすでに産業としてはほとんど途絶えてしまい、1800年代に入ってから1人のナイフ職人が現在のアウトドア用ポケットナイフの現形とも言えるバネ式折りたたみナイフを発明しました。
それでも村周辺地域の過疎化はどうしようもないほど進んでしまい、村の農業や牧畜を捨てて都会へ行く人々は土地の折り畳みナイフをお守りのようにたずさえて行ったとのことです。
その中の十数人のナイフ職人たちが自身の存亡を賭けて、居を移し、工房を再構築して誕生したのが、現在のフランス国内最大の刃物生産地に発展した「ティエール」なのです。

仕事を求めパリに出稼ぎや、移住する者が多い中、村に残った体力に自身がある働き者の男達は炭運びの仕事の副業として、安くて旨い故郷のワインを売り始めたそうです。
それがパリに続く街道近くにあったために大流行、いつしか専業として飲み屋を始める者も多かったとか。

上記の理由によりライヨール村からパリへ移住した人々の中には、カフェの経営で成功した人々が多い。パリで最初のカフェといわれる「カフェ・コスト」やサンジェルマン・デ・プレの「ブラッスリー・リップ」などの有名カフェを興したのはこの村の出身者達で、彼等がワインの栓を抜いたりパンを切ったり、と仕事の道具として使っていたのが故郷のライヨール村から大切に持ってきたナイフだったのである。こうしてライヨールのナイフは、流行の発信地パリでよく見かけられる事となった。

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by wacinc | 2008-04-04 11:56 | ワインアクセサリー雑学小咄

ワインアクセサリー雑学小咄【本物とウソ編2】

今週は日本人初の世界ベストソムリエ優勝者、テレビなどでおなじみの田崎真也氏もオリジナルモデルを発表している「シャトーラギオール」ソムリエナイフについてご説明致します。

この「Chateau LAGUIOLE(シャトーラギオール)」がメーカー名だと思っていらっしゃる方が多く、「LAGUIOLE」と刻印やプリントされた商品全てが、シャトーラギオール製と誤解をされてしまいますが、シャトーラギオールはフランス・オーヴェルジュ地方のティエールに位置するSCIP社が製造し、同じフランスの名ソムリエでシャトーラギオール産みの親でもある「VIALIS(ヴィアリス氏)」ブランドとして販売されているソムリエナイフのみに付けられた商品名なのです。

では「LAGUIOLE」とは何かと申しますと、フランスの山丘地帯、オブラック地方のアヴェロン県に存する小さな村の名称で、パリ風に発音すると「ラギオール」、現地の発音で「ライヨール」と呼びます。(以降シャトーラギオール以外の形・村名などを現地の発音で表現します)

現在、社名の一部に「LAGUIOLE」が使われている会社は数十社もあり、各社ライヨール形のナイフ製品を販売していおります。日本で販売されているソムリエナイフにおいては、主にシャトーラギオールの他に有名な「LAGUIOLE(ライヨール)」、「LAGUIOLE EN AUBRAC(ラギュオール・アン・オブラック)」、「Cepage LAGUIOLE(セパージュ.ラギュオール)」があり、全てが似た形、ハンドルに使われている素材も似ている事から紛らわしい製品となっておりますが、簡単に見分ける方法がありますのでご紹介致します。

それは各メーカー毎に微妙に異なる独特な「形」があり、逆にそれ以外の形は存在しません。
そこで、各メーカーの「形」を覚える事で、間違えのない商品選びが出来ます。

では、何故に同じ村名「LAGUIOLE」が付いた製品が多いのか、次週は歴史的背景を交えながら説明をしたいと思います。

お楽しみに!

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by wacinc | 2008-02-21 13:49 | ワインアクセサリー雑学小咄

ワインアクセサリー雑学小咄【本物とウソ編】

いまや100円ショップやディスカウントストアでも見かけるようになったソムリエナイフやワイングラス。

生活の強い味方「100円ショップ」は私もよく利用している1人ですが、折りたたみ椅子やUSBケーブル、携帯充電器などなど、これが100円なの?と思う商品が沢山あって、お店を訪れる度にビックリさせられます。
WACで販売している弓形のソムリエナイフやリーデルのグルメグラスに似た形までもが陳列されていますが、品質は決して全てが悪く無いように見受けられるのです。

また、ボージョレ・ヌーボで有名なジョルジュ・デュブッフ氏が愛用しているスペイン製の「プルタップス」ソムリエナイフとまったく同じ形をした偽物が、某ディスカウントストアで販売していましたが、もちろんコルク抜きの「命」ともいえるスクリューはテフロン加工も無く、先端の針もイマイチ。でも見た目は分からない程です。

要は本物を真似て金型【かながた】さえ作ってしまえば、限りなく安い原材料を金型に流しこんで造形した偽物が出来てしまうのです。簡単にいえば、人件費の安いエリアで、一度に数十数百万個と大量生産した製品ほど単純に安くなる、という事です。
そうなると人件費の極めて高額なドイツ、フランス、日本などの先進諸国で生産した製品はかなうはずがありません。

ですから、もし購読の皆さんが100円ショップで好みにあうデザインのソムリエナイフやグラスを見つけられたら、それは「買い」だと思います。
ただそういった商品の中にも、実際に使用してみたらすぐ壊れたりする物もあるので、購入前に「材質」や「仕上がり具合」をよく見てくださいね。
たかが100円? でもとっても大事なお金ですから・・・
 
以前は東京・上野のアメ屋横町(アメヨコ)で「ADIDAS(アディダス)」ならぬ「ADIDOS(アディドス)」シューズや、「ROLEX(ロレックス)」ならぬ「ROLAX(ロラックス)」の腕時計などなど、人気ブランドの偽物が普通に売られていました。
今でもオードリー・ヘップバーン出演映画でも有名な「TIFFANY(ティファニー)」の指輪が、金型を真似て造形した指輪を「ティファニー風」として販売されています。

偽物が出回るという事は、それだけ人気のブランド、人気の製品となる訳でして、小心者の私なら喜んでしまうかもしれませんが、ブランドを守り続けるメーカーとしては大変な問題で、モデルチェンジをしたり、価格を安くしたり、ひどい場合には摘発したりと四苦八苦をしていますが、それでも偽物は後をたちません。

「モノ」を購入するときに重要な判断要素に「ブランド」の価値というものがあります。
この中には、そのブランド商品を持つ喜び=思い入れも含まれます。
是非、皆さまもブランド商品を持つ喜びを味わって下さいね!

さて次週はコピー品とは言わないまでもまぎらわし製品が多い「ラギオール」について説明を致します。お楽しみに!!

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by wacinc | 2008-02-15 16:04 | ワインアクセサリー雑学小咄

ワインアクセサリー雑学小咄【運ぶ&包む最終編】

今回は、ワインの見栄えが大幅アップする「ギフト用ワイン木箱」を中心にご紹介致します。

実は以前、お世話になった方へのプレゼントに赤ワインと白ワインの2本セットをワインショップに買いに行った事がります。木箱入りのワインはさすがに中身も高価で手が出なかったので、とりあえず手頃なワインを2本購入して、WACで販売している「ギフト用ワイン木箱2本用」にセットアップ、ラッピングをして渡したところ、先方から「結構なワインを頂き、ありがとうございました!」との連絡を頂いたのです。

そんなに高価なワインでなくても木箱に入れるだけで、格式が出るというか高価に見えるのです。

実はこの木箱の社長、ある展示会で社長自らが営業しに来て出会ったのですが、なんせ話しが長くダジャレ好き&大酒呑みときているので、遊びに来られた日はもう大変で、付き合った人は明け方に帰る始末なのです。。

木箱は木材に、わずか5年で成木になり伐採しても森林破壊を起こさない「シンゴン」という栽培植林樹を使用しており、この木材を木箱の社長に紹介したのが石川県の材木屋社長「竹越」さんという方で、実はこの竹越さんの弟さんが楽天市場で「京橋ワイン」の店長をしています。

この木箱の魅力は何といってもオリジナルプリントや、オリジナルサイズが少量から可能ということ。普通、オリジナルサイズを紙箱で作ろうとすると「型代」が発生し1枚でも1000枚でもたいして変わらない金額を請求されてしまいますが、木箱の場合「木」のカット位置を変更して成形するので、少量なら安価に出来上がります。

またオリジナルプリントは30個から可能(別途版代が必要となります)。結婚式などでお二人の名前が入ったワイン木箱が人気です。もちろん手書きサインや、ロゴマークのプリントもOKですよ!

ヤワラちゃんこと田村亮子さんと谷佳知さんの引き出物に配られたワインの木箱は、お二人の似顔絵と手書きサインがプリントしたものでした。画像等の公開は出来ませんが、とっても可愛い感じに仕上がっていて「自分の時にも使えば良かった」と思うほど・・・本当にお勧めです!

木箱と比べると見栄えは劣りますが、発泡スチロール製の容器に高吸水性ポリマーによる保湿機能を付け加え、ワインの大敵である急激な温度変化や乾燥を防ぎながら、大切なワインをプレゼント出来る画期的な製品です。

もちろん自宅での保管にも重宝しますよ!


これでワインを運ぶ&包む編を終わりますが、いかがでしたでしょうか?単にワインを運んだり包んだりするだけでも、使い捨てに近い紙製ボトルバッグから、「一生もの」の革製ボトル鞄まであり悩まれる方も多いと思いますが、用途とお好みでお選び頂ければ光栄と存じます。
でも本当に大事なのは、入れ物はどうあれワインを大切に、いたわる人間の「心」なんですけどね!

さて次週より「本物とウソもの編」をお届けします。お楽しみに!


ワイン・アクセサリーズ・クリエイション(www.wineac.co.jp)

by wacinc | 2008-01-25 18:43 | ワインアクセサリー雑学小咄